研究課題/領域番号 |
16K21220
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
社会福祉学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
面高 有作 九州大学, キャンパスライフ・健康支援センター, 助教 (80749474)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 就労支援 / 大学 / セルフアドボカシー / 自己理解 / ピアサポーター / ICF / 発達障害学生 / キャリア支援 / 発達障害 / 高等教育 / インターンシップ / 高等教育機関 |
研究成果の概要 |
高等教育機関に在籍する発達障害学生が増加している中、就労支援の知見の蓄積が十分でないことから、ICF(国際生活機能分類)の視点にたった、発達障害学生へのキャリア支援に関する研究をすすめた。その結果、(1)知識の深化に加えインターンシップなどの体験に基づいた学びが自己理解を深めること、(2)ピアとしての活動が自己理解とセルフアドボカシースキルを高めることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、障害が個人にあると考えるいわゆる「医療モデル」ではなく、個人要因と環境要因、機能障害の相互性の結果、活動制限や参加制約が生じるといった生活機能の視点に立った「統合モデル」から発達障害のある大学生の就労支援を検討した。自閉スペクトラム症者の中核的な障害と関連する、柔軟な思考の持ちづらさや見通しの立てづらさに顕著な変化は見られなかったものの、就職に向けた自己効力感やセルフアドボカシーが向上した。今回の研究より、心身の機能障害のみを治療やリハビリテーション、トレーニングなどのターゲットとするのではなく、環境要因を調整することで能力の発揮や社会参加が可能になることが示唆された。
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