研究課題/領域番号 |
16K21229
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
免疫学
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研究機関 | 大阪薬科大学 (2018-2019) 佐賀大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
倉田 里穂 大阪薬科大学, 薬学部, 助教 (70711729)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自然免疫 / 炎症 / 自己免疫疾患 / ベーチェット病 / TRIM / インターフェロン / サイトカイン / インターロイキン / 遺伝子欠損マウス / 遺伝子導入マウス / 炎症応答 / tripartite motif protein / 炎症性疾患 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
ベーチェット病の疾患関連遺伝子領域から3つの蛋白質、TRIM39, TRIM39R,およびRPP21が作られる。これらのうちTRIM39Rのみ、過剰発現によってNF-kBおよびIRFを誘導することを確認した。TRIM39とTRIM39Rは類似した立体構造をとるが、ホモ二量体においてC末端ドメインの配置に相違があることが、3次元立体構造解析によって予測された。さらに、TRIM39Rの遺伝子欠損およびヒトTRIM39R遺伝子導入マウスの作出に成功した。TRIM39Rが制御する炎症応答について、in silico、in vitroおよびin vivoの多様な視点から解析を進めていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、ベーチェット病(BD)感受性遺伝子として同定したTRIM39Rが炎症性サイトカイン産生およびⅠ型IFN応答を制御することを明らかにした。TRIM39RはBDだけでなく、全身性エリテマトーデスや炎症性腸疾患および乾癬などとの関連も報告されている。また炎症性サイトカイン産生およびⅠ型IFN応答はウイルス感染防御に重要で、TRIM39はウイルス感染後の炎症応答を開始させる重要な分子の1つである可能性が考えられる。今後TRIM39Rの炎症応答における機能解析を進めることで、炎症を伴う様々な感染症や疾患の病態解明に貢献できる。
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