研究課題/領域番号 |
16K21232
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
スポーツ科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高橋 浩二 長崎大学, 教育学部, 准教授 (20568224)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 実践の中の知 / ナヴィゲーション / 最適化能力 / 現象学 / 身体 / 運動実践 / 探索 / 自己制作 / 最適化する能力 / 体育実践 / 身体教育 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,「実践の中の知」の獲得を目指した身体教育の可能性を提示することである.本研究では,運動実践者における「実践」の様態を明示し,実践を「情報」から「知」へと変容できる身体教育の可能性を提示する.それは,学習者の身体に「知」としての実践が構造化され,彼らの身体に「最適性」が存在することを自覚できるような教育である.「実践の中の知」の獲得を目指した身体教育では,自らの身体を最適化して運動する能力の育成が運動実践の学習によって可能である.その身体教育の可能性は人間の可能力性や最適化する能力と学習内容としての「実践の中の知」を対応させることによって見出すことができる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,「実践からの理論化」を目指し,実践の構造やその独自性の明示が新たな実践についての理論構築に向かうことを狙いとした.さらに,体育学独自の実践を提示し,それを基にした身体教育の可能性を論じた.これまでは,身体教育学においても「実践の内容」を対象とした研究が進められてきたが,「実践それ自体」が研究対象として扱われることは少なかった.本研究によって,情報を得る学習よりも,暗黙的で直観的な知である「実践の中の知」を得る学習こそが身体教育にとって重要であり,身体教育はその可能性があることが明らかになったと言えよう。
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