研究課題/領域番号 |
16K21249
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験病理学
呼吸器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
久保 輝文 札幌医科大学, 医学部, 助教 (90580019)
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研究協力者 |
辻脇 光洋
廣橋 良彦
塚原 智英
金関 貴幸
中津川 宗秀
長谷川 匡
鳥越 俊彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 気管支喘息 / 気管支上皮細胞 / deltaNp63 / プロテアーゼ / サイトカイン / プロテアーゼ阻害因子 / 気管支上皮 / ΔNp63 / アポトーシス / p63 / アレルギー・ぜんそく / 病理学 / 免疫学 |
研究成果の概要 |
気管支喘息によって死亡した症例の病理解剖組織を検討すると気管支上皮が高度に脱落している一方で、deltaNp63陽性を示す基底細胞に相当する細胞が残存していた。BEAS2B非腫瘍性気管支上皮細胞株におけるdeltaNp63遺伝子発現をRNA干渉法によってノックダウンした検討にてdeltaNp63はTLR3リガンドによって引き起こされるアポトーシス感受性を制御することを示した。また、気管支上皮のdeltaNp63の発現はある種のプロテアーゼによって制御されることが分かった。一方でdeltaNp63は内因性プロテアーゼ阻害因子や炎症性サイトカインの産生を制御していることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の検討によって気管支上皮細胞が発現するdeltaNp63はウイルス感染に対する気管支上皮細胞の反応を制御しうることが示された。また、deltaNp63の発現を制御するプロテアーゼはハウスダストに含まれるダニに含まれている。つまり、気管支上皮細胞の振る舞いを制御するdeltaNp63は、気管支喘息の増悪の主たる原因となるウイルス感染とハウスダスト曝露を結びつける因子となっている可能性が示唆された。
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