研究課題/領域番号 |
16K21252
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済政策
財政・公共経済
|
研究機関 | 青森公立大学 |
研究代表者 |
小寺 俊樹 青森公立大学, 経営経済学部, 准教授 (10614141)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 病院 / かかりつけ医 / 製品差別化 / 二面的市場 / 経済政策 / 財政学 |
研究成果の概要 |
本研究では、患者、かかりつけ医、そして高機能な医療機関によって形成される医療市場の構造に着目し、組織構造を明らかにするとともに効率的な医療市場の構築を目的とする。日本では高齢化、所得、疾病構造の変化、医療技術の進歩等の要因により医療費が増加している。その一方、病院の多くが赤字となっており、効率的な病院経営を行う必要がある。規定に基づいた経営が高い経営の効率性と関係し、適切な病床管理や在庫管理が低い効率性と関係していることを明らかにした。また、かかりつけ医と高機能な医療機関が連携する医療市場を考察し、紹介患者の増加がかかりつけ医による医療サービスへの投資を低下させることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OECD諸国と比較しても、日本の医療費の増加は顕著である。その一方、医療サービスを供給する病院の多くが赤字経営になっている。本研究により、病院における効率的な経営と経営の方法についての関係を明らかにし、医療市場における患者、かかりつけ医、高機能病院によって形成される医療市場の組織構造の分析が可能となるという学術的意義がある。また、効率的な病院経営に関する知見や、望ましい医療市場を設計するための基礎的情報を提供するという社会的意義もある。
|