研究課題/領域番号 |
16K21271
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
血液内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
黒滝 大翼 横浜市立大学, 医学部, 講師 (10568455)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 血球細胞分化 / 樹状細胞 / 単球 / 転写因子 / 血球分化 / エンハンサー / 免疫細胞分化 / IRF8 |
研究成果の概要 |
単球及び樹状細胞(DC)は免疫応答や組織恒常性維持に必須の骨髄由来細胞である。本課題では単球・DC分化過程における細胞種特異的遺伝子発現パターンの形成機構について、転写因子IRF8によるエンハンサー制御の観点から解析を行った。その結果、IRF8は前駆細胞段階において単球やDCに特徴的なエンハンサーに結合し、エンハンサー活性化とその後の遺伝子発現誘導に必須であること、DCの造血早期における運命決定はIRF8がDC系譜遺伝子のエンハンサーのエピゲノムの変化を生じさせることで誘導されることなどがわかった。本研究を発展させることで単球やDCが関わる疾患の新たな治療法開発に繋がることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により単球・DCの分化過程における転写因子による遺伝子発現制御の詳細を明らかにすることができた。取得した網羅的解析データは全て公共データベースや私たち独自のデータベースであるMyeloid Chromatin Atlas(http://immunol.med.yokohama-cu.ac.jp/chromatinatlas/)において利用することができる。本研究で得られた知見やデータにより単球やDCが関与するがんなどの疾患の深い病態理解に貢献できると考えられる。
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