研究課題/領域番号 |
16K21287
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
知覚情報処理
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
井上 勝文 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50733804)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フィンガースペリング認識 / RGB-Dカメラ / スポッティング / 距離情報 / ジェスチャー認識 / 動作解析 / 画像、文章、音声等認識 / 医療・福祉 / アルゴリズム / 知能ロボティクス |
研究成果の概要 |
本研究では,聴覚障がい者とのストレスフリーなコミュニケーションの実現に向けて,日本語のフィンガースペリング(以後,指文字と表記)の新認識システムを開発した. 具体的には,日本語の指文字に含まれる静止文字の認識精度向上と連続表現された指文字のスポッティングに取り組んだ.実験結果より,静止文字を89.9%で認識できた.また,18単語のスポッティングの実験において,平均で60.4%の文字分割成功率を達成した.さらに,これらの技術を駆使し,日本語の指文字を用いたタイピングシステムのプロトタイプを構築した.ユーザアンケートより,他の手段に対する代替手段として有効であることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語のフィンガースペリング(指文字)において,これまでの研究では,指文字に含まれる静止文字を一文字ずつ認識することに焦点が当てられていた.これに対し本研究では,この議論から一歩踏み出し,日本語の指文字における動作文字の認識と,さらに連続表現された指文字を一文字一文字どの区間で表現されていたかを解析するスポッティングに取り組んだ.実験の結果,平均で60.4%の文字分割成功率を達成し,静止文字一文字一文字の認識という話で止まっていた当該分野に新たな議論の種をまくことができたと考える.また指文字によるタイピングシステムを試作し,アンケート調査より筆談等の代替手段となれる可能性があることを示した.
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