研究課題/領域番号 |
16K21291
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
スポーツ科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
稲垣 有佐 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60707529)
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研究協力者 |
赤羽 学
古川 彰
江川 琢也
小川 宗宏
川手 健次
田中 康仁
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ナノコーティング / スチロンチウム / ケイ素 / 人工靭帯 / 骨形成 / 骨形成能 / ストロンチウム |
研究成果の概要 |
前十字靭帯再建術の一法として、自家腱とポリエチレンテレフタレート(PET)繊維人工靭帯を接続し、移植腱として用いる再建術がひろく行われている。人工靭帯の生体親和性を高めることが可能であれば、移植腱と周囲骨孔との早期固着、さらには臨床成績の向上が期待できる。本研究では骨細胞外基質構成成分であるハイドロキシアパタイトのカルシウムをストロンチウムに置換、リン酸イオンをケイ酸イオンに置換しケイ酸ストロンチウムアパタイト(SrSiP)としPET繊維人工靭帯上にナノ粒子コーティング、ラット骨髄間葉系細胞の骨分化能への影響等を検討した。SrSiPが骨髄間葉系細胞の骨形成能を促進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膝前十字靱帯損傷は最も頻度の高いスポーツ外傷のひとつであり、靭帯再建術においては移植材料と骨孔との早期固着を要し、整形外科分野において重要な課題である。本研究のSrSiPナノコーティング法により、人工靭帯のような耐熱性の低く、表面形状が複雑な材料の表面性状の改変が可能となり、人工靭帯周囲の骨誘導促進が期待できる。さらに本研究は前十字靭帯再建術のみならず、人工靭帯以外の医療材料への応用が可能であると考えられる。
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