研究課題/領域番号 |
16K21311
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理系薬学
薬理学一般
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
根本 亙 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (80635136)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 糖尿病 / 神経障害性疼痛 / 脊髄 / アンジオテンシン / マウス / アンジオテンシンII / 糖尿病性神経障害性疼痛 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
本研究は坐骨神経結紮や糖尿病に起因した神経障害性疼痛モデルマウスにおける脊髄内アンジオテンシン (Ang) IIの関与を明らかにし,新規治療法の開発を目指すものである.結果として,これらの神経障害性疼痛における脊髄内Ang IIの関与は認められなかった.一方,2型糖尿病モデルであるob/obマウスの脊髄内ではAng IIの代謝物であるAng (1-7) 産生系の活性が低下しており,このことが糖尿病性神経障害性疼痛に関与していることを見出した.本研究で明らかにした,糖尿病性神経障害性疼痛における脊髄内Ang (1-7) 産生系の関与は,今後の新規治療法の開発に重要な役割を果たすことが期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では難治性疼痛における脊髄内アンジオテンシン (Ang) IIの関与を探り,新規治療法の開発を目指した.結果として,坐骨神経結紮マウスや2型糖尿病マウスで認められる痛覚過敏に対し,Ang IIは関与していなかった.一方,糖尿病性神経障害性疼痛において,脊髄内Ang (1-7) 産生系の低下が関わることを見出した.Ang (1-7) はAng IIのN末端代謝物であるが,脊髄内Ang (1-7) 産生系の疼痛伝達機構における役割を示した研究はこれまでに無く,この点が学術的に意義のある点だと考えられる.脊髄内Ang (1-7) 産生系は有用な新規治療標的となることが期待される.
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