研究課題/領域番号 |
16K21313
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育社会学
社会福祉学
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研究機関 | 東北公益文科大学 |
研究代表者 |
白旗 希実子 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10735658)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ソーシャルワーカー / 児童福祉政策 / 英国 / ASYE / 児童福祉 / Serious case review / Learning into Practice / 初年次研修 / イギリス / 継続的能力・職能開発 / serious case review |
研究成果の概要 |
LiPPにおけるSCRの分析からは、膨大な仕事量が意思決定に悪影響を与えているケースがみられたこと等が指摘されていた。英国のソーシャルワーカーは、日々の実践を省察し、良いケースから学ぶことが求められていた。X州のケースでは、ASYE期間中のSWには、自己の実践について振り返る機会や省察の時間が確保されていた他、同僚からの公式・非公式なサポートを得られていることが、実践の助けとなっていることが示唆された。英国では、児童の虐待死事件を受け、公衆の関心が高まるなかで、政府が、質の維持・向上という側面から、入職後の導入教育・CPDの制度構築へと関与してきたことがうかがえた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国における深刻なケースレビューより明らかになった、実践における専門職間のコミュニケーションと意思決定に関する課題は、日本における専門職間連携・協働に関する課題を考える際に示唆的であると考えられる。また、実践一年目の者が、自己の実践について振り返る機会や省察の時間が確保されていたこと、同僚からの公式・非公式なサポートを得られていることが、実践の助けとなっていたという結果は、学習時間の確保、ピアサポート・スーパービジョンの重要性を示唆していると考えられ、日本におけるSWの質保証を考える上で1つの示唆を与えてくれると考える。
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