研究課題/領域番号 |
16K21327
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
知能情報学
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
木村 貴幸 日本工業大学, 基幹工学部, 准教授 (80579607)
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研究協力者 |
森田 雄貴
澤出 浩幹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 決定論的カオス / 複雑ネットワーク / パケットルーティング問題 / 経路制御手法 / 負荷分散 / 経路制御 / カオスダイナミクス / 複雑系システム / 組合せ最適化 / ルーティング問題 |
研究成果の概要 |
IoT技術の普及により,今後,パケットデータ量の爆発的な増加が予想される.また,現在の経路制御手法では通信網内のデータ量が急激に増加した場合に混雑が発生しパケット遅延や損失の原因となることが,従来研究により報告されている.そこで本研究計画では,パケット損失や遅延が従来法に比べ劇的に抑制される決定論的カオスを用いた新たな経路制御手法を開発する.数値実験の結果から,決定論的カオスを用いることにより,ネットワーク内の全経路がパケット送信経路として平準的に使用され,提案手法は高い送信完了率を示すことを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は,IoTの普及により,パケットの爆発的な増加に応じる最適な経路制御手法を提案するといった社会的意義を持つ.また,これを実現するために,通信網における経路制御をパケットルーティング最適化問題として定義し,この最適化問題に対する効率的な解法を実現している.巡回セールスマン問題などの組合せ最適化問題とは異なり,パケットが時事刻々と移動するため,パケットルーティング最適化問題は,時間依存な目的関数を求める動的な組合せ最適化問題として捉えることができる.すなわち,動的な組合せ最適化問題における効率的な手法の提案といった学術的意義をもつ.
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