研究課題
若手研究(B)
本研究は、脂質抗原を認識するリンパ球であるNKT細胞に着目し、肥満におけるNKT細胞の機能の解明を目指している。肥満個体の脂肪組織では、脂肪細胞が肥大化し、脂肪組織の炎症が引き起こされ、糖代謝が減弱する。この炎症は、脂肪細胞とNKT細胞との相互作用が重要であることが本研究により示された。しかし、どのような脂質抗原が脂肪細胞によって提示され、NKT細胞を活性化しているかは未だ明らかとなっていないため、その脂質抗原の同定が今後の研究課題である。
肥満に伴う臓器炎症は免疫細胞によって引き起こされ、その炎症は糖尿病や肥満に深く関わっている。本研究は、肥満炎症の誘導メカニズムとしてNKT細胞が重要であることを示した。本来、感染防御に働くNKT細胞が新たに代謝疾患との関連性もあることが示唆されたことは学術的にも意義があると考えている。また、糖代謝をコントロールする上で、NKT細胞をはじめとする免疫細胞の制御も重要であることが明らかとなり、新たな治療アプロ―チとして発展していくことを期待する。
すべて 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 3件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (11件) 備考 (2件)
生体の科学
巻: 70 ページ: 130-134
PLoS One
巻: 13 号: 12 ページ: e0209248-e0209248
10.1371/journal.pone.0209248
Front Immunol
巻: 9 ページ: 1314-1314
10.3389/fimmu.2018.01314
Clin Exp Immunol
巻: 190 号: 2 ページ: 235-243
10.1111/cei.13007
Sci Rep
巻: 7 号: 1 ページ: 12765-12765
10.1038/s41598-017-12475-4
臨床免疫・アレルギー科
巻: 68 ページ: 682-688
Exp Eye Res.
巻: 153 ページ: 79-89
10.1016/j.exer.2016.10.003
Adipocyte
巻: 5 号: 4 ページ: 389-393
10.1080/21623945.2016.1241913
北里医学
巻: 46 ページ: 49-51
40020901267
巻: 6 号: 1
10.1038/srep28473
Immunobiology
巻: in press 号: 7 ページ: 833-838
10.1016/j.imbio.2016.01.012
医学のあゆみ
巻: 257 ページ: 681-685
http://www.med.kitasato-u.ac.jp/immunology/
http://www.med.kitasato-u.ac.jp/immunology/index.html