研究課題/領域番号 |
16K21348
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
応用健康科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
上出 直人 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (20424096)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 運動機能 / 生活機能 / 予測感度 / 縦断研究 / 歩行速度 / 地域高齢者 / 介護予防 / 高齢者 / 判定方法 / 転倒関連自己効力感 / 判定システム / 予測モデル |
研究成果の概要 |
本研究課題では,地域高齢者の生活機能低下を高精度で予測することが可能な運動機能テストの判定方法を開発し,その有用性を縦断的観察研究により検証した.305名の自立した生活を送る高齢者を対象に,各種の運動機能テストを実施し,さらに1年間の追跡調査によってIADLの変化を観察した.各運動機能テストについては,測定結果をZスコアに変換する手法を開発し,ZスコアとIADLの変化との関連を検証した結果,5m最速歩行時間のZスコアによって,1年後のIADL低下を高精度で予測できることを実証した.以上の研究成果により,高齢者の生活機能低下を高精度で予測できる歩行テストの判定方法を新たに開発することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の生活機能低下の重要な危険因子として,サルコペニアやフレイルがある.しかし,サルコペニアやフレイルを判定するためには,高額な筋量測定機器や包括的な老年症候群の評価が必要となる.そのため,地域の介護予防の現場にておいて,サルコペニアやフレイルの評価は必ずしも実行可能性が高いとは言えない.本研究課題では,5m最速歩行時間に対する判定方法を工夫することで,歩行時間という単一の測定項目のみで,生活機能低下を起こしうるハイリスクの高齢者を高い精度で識別する手法を確立した.このことは,地域の介護予防の現場において,簡便に実行可能性の高い評価手法を提供することに貢献することができたと考えている.
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