研究課題/領域番号 |
16K21370
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心臓血管外科学
創薬化学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
森 雄作 昭和大学, 医学部, 講師 (90595919)
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研究協力者 |
清水 弘行
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ネスファチン-1 / マウス / 動脈リモデリング / 新生内膜 / 血管内皮細胞 / Nesfatin-1 / 動脈保護 / 摂食抑制ホルモン / 血管形成術 / ペプチド / 血管保護 |
研究成果の概要 |
摂食抑制ホルモンとして同定されたネスファチン-1は心血管系にも直接影響を及ぼすことが明らかとなりつつある。しかし、動物モデルではネスファチン-1の投与による心血管系の保護作用と障害作用の両者が報告されている。本研究ではネスファチン-1の投与量を調節することで心血管系に悪影響を及ぼすことなく臓器保護作用のみを得ることができるかをマウス大腿動脈ワイヤー傷害モデルで調べた。投与量を調節したネスファチン-1は、脈拍数と収縮期血圧を変化させることなく、傷害動脈の新生内膜過形成を抑制した。さらにネスファチン-1前駆タンパクのトランスジェニックマウスにおいても傷害動脈の新生内膜過形成の抑制が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ネスファチン-1は肥満症治療の創薬ターゲットとして注目されているが、心血管系に対する悪影響を及ぼす懸念があった。本研究から、適切な投与量を選択することでネスファチン-1は心血管系に悪影響を及ぼすことなく、動脈保護作用を示すことが明らかにされた。本研究の結果は、ネスファチン-1が肥満症のみでなく心血管疾患の新たなる治療薬を開発するための手がかりとなる可能性を示している。
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