研究課題/領域番号 |
16K21384
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腎臓内科学
代謝学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
駒場 大峰 東海大学, 医学部, 講師 (60437481)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 急性腎障害 / 骨ミネラル代謝異常 / FGF23 / 急性腎傷害 |
研究成果の概要 |
FGF23は急性腎障害後に急激に上昇するが,その役割は明らかではない。我々はラットに片腎摘出後,35分間の虚血後再灌流障害(IRI)を行い,ミネラル代謝の経時的変化を評価した。IRI後,急激な高リン血症,FGF23上昇とともに,1,25(OH)2Dの低下を認めた。腎機能の改善とともに,FGF23値は正常化し,低リン血症の出現とともに1,25(OH)2Dの上昇を認めた。FGF受容体阻害薬を投与したところ,腎機能の回復後も高リン血症が遷延した一方,1,25(OH)2Dは上昇した。急性腎障害後に急激に上昇するFGF23は,高リン血症に対する防御機構としてダイナミックに機能している可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の検討結果より,慢性腎臓病のみならず,急性腎障害においても骨ミネラル代謝異常が出現することが示され,さらにこの病態においてFGF23が重要な役割を担っていることが明らかとなった。急性腎障害はさまざまな疾患を背景に発症し,予後に重大な影響を及ぼし,その対策は喫緊の課題である。急性腎障害に伴う骨ミネラル代謝異常は,急性腎障害後の予後悪化にも関与し得る病態であり,本研究成果は急性腎障害後の予後改善を図る上で重要な基盤的理解を提供するものと考えられる。
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