研究課題/領域番号 |
16K21387
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
応用薬理学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
平澤 一浩 東京医科大学, 医学部, 助教 (90772161)
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研究協力者 |
宮澤 啓介 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (50209897)
森谷 昇太 東京医科大学, 医学部, 助教 (30634935)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / マクロライド抗菌薬 / オートファジー / アミノ酸 / 小胞体ストレス / EGFR-TKI / 頭頸部腫瘍 / アポトーシス / ネクロプトーシス / がん / マクロライド抗生剤 / 分子標的薬 / マクロライド系抗菌薬 / アミノ酸トランスポーター / EGFR TKI / 薬物治療学 / 分子標的治療 |
研究成果の概要 |
報告者らは、マクロライド系抗菌薬であるアジスロマイシン(AZM)、クラリスロマイシン(CAM)がオートファジー阻害活性を持つことを報告してきた。頭頸部癌細胞株にAZM、CAMを添加培養したところ、通常培養条件下では細胞毒性を示さないが、アミノ酸飢餓培地下では著明な殺細胞効果が誘導されることが観察された。アミノ酸飢餓条件下では細胞内アミノ酸プールが枯渇し、これを代償するためにオートファジーが亢進するが、AZM、CAMがオートファジーを阻害することで、アポトーシス誘導性転写因子CHOPを介したアポトーシスが誘導されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌細胞は増殖が旺盛でアミノ酸の需要が高く、アミノ酸の取り込みやオートファジーの亢進によりその高い需要を満たしている。オートファジーは蛋白合成のためのアミノ酸プールを維持するのに重要で、特にアミノ酸飢餓状態では必須機構である。 近年、癌特異的アミノ酸トランスポーターの研究が進んでいる。トランスポーター阻害剤とマクロライド抗菌薬を併用し、高いアミノ酸需要を満たさせず細胞死を誘導する新規治療法の可能性が示唆された。
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