研究課題/領域番号 |
16K21388
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科学一般
応用薬理学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
風間 宏美 東京医科大学, 医学部, 助手 (00339350)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 乳がん / アグリソーム / オートファジー / 小胞体ストレス / 乳癌 / プロテアソーム / プロテアソーム阻害剤 |
研究成果の概要 |
乳癌細胞株MDA-MB231のERAI-Venus安定導入株を作成し、IncuCyteを用いてXBP1-Venus蛍光強度を測定することで、ERストレス定量解析法を試みた。この解析法を用いて、プロテアソーム、オートファジーならびにアグリソーム形成の同時阻害を意図して、ボルテゾミブ、クラリスロマイシン、ボリノスタットの3剤同時添加処理を行ったところ、いかなる2剤の組み合わせに比べてERストレスが最大限に誘導され、かつ、最も強力な殺細胞効果が誘導された。 細胞内不良タンパク質処理機構を計画的に阻害し、ERストレスを最大限に負荷することで細胞死を誘導する「ER ストレス誘導療法」の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新薬の開発には莫大な予算とリスクが伴い,前臨床試験から第I~III 相臨床試験を経て承認に至る確率は極めて低い。本研究では既存薬の薬剤コンビネーションによりERストレスを最大限に負荷し、かつ、強力な乳癌細胞に対する殺細胞効果を誘導することを示した。“Drug Re-positioning”の観点からも今後、動物実験で治療効果が検証されれば,臨床試験への移行は比較的容易であり、かつ、難治性乳がんの治療成績の向上に寄与できれば,費用対効果および社会貢献度は極めて高いと考える。
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