研究課題/領域番号 |
16K21407
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
社会学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
石部 尚登 日本大学, 理工学部, 助教 (70579127)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ベルギー / フランデレン運動 / ワロン運動 / 言語運動 / 民族運動 / 外交言語 / 言語の造成 / アイデンティティ / 社会言語学 |
研究成果の概要 |
ベルギーの両民族運動―フランデレン運動とワロン運動―は、自らに土着の言語が存在することを明確に認識しながらも、共に隣国の言語(あるいは隣国と共通の言語)を「自らの言語」として利用して運動を展開した。こうした言語選択の背景には、19世紀のベルギーという文脈において運動を進める上で、言語の「威信」を最大限利用することが是が非でも必要となる状況が存在したこと、それ故に隣国言語の選択が不可避であったことを明らかにした。また、そうした隣国言語の取り込みに際して、双方独自の「言語/方言」意識の構築が重要な役割を果たしたことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のフランデレン運動とワロン運動の研究では、とりわけその対抗性が過度に強調される傾向があったが、まさにそうした「対抗性」が隣国の言語を「自らの言語」として採用した主要因であったことを示したことに意義がある。また、「言語/方言」意識の構築の観点から両民族運動にとっての「言語」を捉えることで、時代や地域をこえた他の様々な民族言語運動(地域文化復興運動・民族自立運動・植民地解放運動など)と同一の構造で理解することが可能となる。また、19世紀の外交言語を主題とした研究、とりわけ19世紀中葉の日本とベルギーの外交交渉における言語使用についての研究へと道を拓いた点にも学術的意義がある。
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