研究課題/領域番号 |
16K21411
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
地域研究
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研究機関 | 津田塾大学 (2019) 日本大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
八塚 春名 津田塾大学, 学芸学部, 講師 (40596441)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生業複合 / 狩猟採集民 / 植物の認識と利用 / 半栽培植物 / タンザニア / 植物利用 / 民族文化観光 / 土地利用 / 採集活動 / 生業活動 / 生業変容 / 半栽培 / 植物の認知 / ゴマ科草本 / 植物の利用と認識 / 民族植物学 / 生態人類学 |
研究成果の概要 |
本研究は、タンザニアの2つの狩猟採集民を対象にフィールドワークを実施し、複合的に展開する生業の実態を明らかにすることと、その生業変遷に伴う植物知識の変化について、個人の生業実践の経験と関連させながら考察することを目的にしている。研究の結果、狩猟採集だけでなく農耕や観光業など多様な生業を展開していること、また生業活動が複合的になったり、定住したりすることによって、植物の利用や植物に関する知識が単一化していくと危惧するよりも、さまざまな活動を通して、多様な環境にある植物を利用するように、かれらの植物利用は複雑化していくと評価できるのではないかと考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民族植物学において、これまで採集と農耕は別々に扱われてきたが、本研究では、複数の生業の変化を連続的に扱いながら植物知識を分析したり、また、知識を個人の経験と結びつけて検討することの有用性を示すことができた。さらに、調査対象の人びとや彼らを支援するNGOに調査結果を共有することを心掛けてきたため、彼らが自分たちの社会の変化について客観的かつ多面的に考察する機会を提供することができたと考えている。
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