研究課題/領域番号 |
16K21415
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
芸術一般
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研究機関 | 千葉大学 (2017-2019) 日本女子大学 (2016) |
研究代表者 |
田草川 みずき 千葉大学, 国際未来教育基幹, 准教授 (10367097)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 稽古事 / 謡 / 義太夫節 / 古典演劇 / 近世文学 / 近世演劇 / 人形浄瑠璃文楽 / 佐渡 / 民俗芸能 |
研究成果の概要 |
本研究では、古典演劇の稽古事文化に焦点を当て、近世文学に現れた稽古事文化の分析と、稽古事関連資料の収集を通じ、近世当時の稽古事の実態に迫った。 特に、謡・義太夫節・長唄等の「古典演劇譜本」における、出版・形態・記譜方法等の変遷について考察し、現代に至るまでの稽古事の変遷の実態を明らかにしている。また、そうした都市における稽古事の研究から派生した課題として、地方の素人が担い続けてきた、佐渡の人形浄瑠璃の伝承についての調査研究も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の古典演劇の多くは、純粋な舞台芸術としての興行収入だけでは成り立たず、素人弟子への稽古の報酬、および素人弟子が観客になることによって、今日まで演劇としての命脈を保ってきた。しかしながら、近年は素人の稽古者が著しく減少している。2020年のコロナウイルス禍は、それに拍車をかけた形である。 本研究の成果は、近世期以来の稽古事文化の実態を明らかにすることを試みたもので、日本における稽古事文化の総合的研究の端緒を開き、古典演劇の存続と正しい伝承に寄与することを目的としている。
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