研究課題/領域番号 |
16K21427
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
環境影響評価
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研究機関 | 石川県立大学 (2017-2018) 早稲田大学 (2016) |
研究代表者 |
勝見 尚也 石川県立大学, 生物資源環境学部, 講師 (40769767)
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研究協力者 |
大河内 博 早稲田大学, 創造理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | フミン様物質 / エアロゾル / 自由対流圏 / NMR / XPS / FT-ICR MS / HULIS / 富士山 / 雲水 / 安定同位体比 |
研究成果の概要 |
大気中フミン様物質(HULIS)の起源‐化学構造特性‐機能の関係を明らかにすることを目指し、(1) 定量方法の検討、(2) 大気観測に基づく動態解析、(3) 化学構造特性の解析を行った。東京都心における観測から、季節によってHULISの生成プロセスが異なり、化学構造特性も変化した。自由対流圏高度における観測から、全球的にバックグラウンド濃度はほぼ一様であること、大陸から汚染空気の流入とともに濃度が上昇することが明らかとなった。HULISの定量値は分離に用いる樹脂によって変化した。したがって、研究者間や地点間の直接的な比較をするためには国際標準となる分析手法の確立が必須である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気中フミン様物質(HULIS)は有害大気汚染物質の輸送や気候変動に大きな影響を及ぼすと考えられていますが、国内における実態は不明な点が多く残されています。本研究では大気観測と実験室内における分析を駆使した結果、大気中HULISの生成プロセスは季節によって異なり、それに伴い化学構造も変化することを見出しました。今後、化学構造と大気中での機能の関係を精査することで、HULISが大気環境に与える影響を正確に評価することができると考えています。その一方で、HULISの分析手法が研究者間で異なっているため、観測結果を直接比較することができないという大きな課題も本研究を通じて浮き彫りとなりました。
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