研究課題/領域番号 |
16K21433
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
金融・ファイナンス
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
大橋 賢裕 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 助教 (10583792)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ゲーム理論 / メカニズムデザイン / 金融論 / 制度設計 / 遂行理論 / 経済理論 / マーケットマイクロストラクチャー |
研究成果の概要 |
社会における資源配分の決定は,人々の行動の集計結果によって決まる。例えば証券市場取引において誰がどれだけ売買をするかという決定も,そうしたプロセスによって決まる。筆者は,資源配分メカニズムに参加している人々が非常に多く,個人単体の行動だけではメカニズムの結果は変わらないという『個人単体の影響力が無視されるメカニズム』に注目し,そこでのインセンティブ設計問題に取り組んだ。 筆者は,そうしたメカニズムにおいて,「システムダウン」のような望ましくない事態だけを防ぐための制度設計が可能かを理論的に追求する研究を行い,可能であるための諸条件を導いた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
【学術的意義】個人単体の行動が社会の決定に影響を与えない状況は「連続体エージェント」としてモデル化されてきた。筆者はそのモデルを分析するための新たな均衡概念の提示を行った。筆者の提示した均衡概念は,均衡の精緻化として機能しうることを示した。 【社会的意義】証券取引において皆が同じ予想を持つせいで流動性が損なわれている状況や,預金制度における取付発生が危惧される状況など,均衡として「悪い」結果が実現しそうなときに,それだけを防ぎ,かつ良好時には不介入を保証するための制度的措置をどう設計すればよいかの提案につながる。
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