研究課題/領域番号 |
16K21436
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
社会学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
坂本 麻裕子 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 准教授 (40648317)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 明治時代の子ども観 / 『教訓仮作物語』 / 子供演説 / 子ども観 / 明治時代 / 近代日本 / 福沢諭吉 / 近代 / 知識人 / 子ども / 修身 / 例話 / 良い子 / 家庭 / 大正時代の子ども / 学校 / 童話 / 明治時代の子ども / 明治 / 家庭教育 / 明治・大正 |
研究成果の概要 |
本研究は、明治・大正期の子ども向け出版物に掲載された童話・例話のエートス的、イデオロギー的意図を分析し、そこに現れた〈良い子〉像を考察した。考察する際は、学校教育と家庭教育の相互的影響関係を視野に入れた。 明治22~25年頃を中心とした、子供演説テクスト群に現れた〈良い子〉像では、新たな「学校に通う子どもに求められる規範」が現れていた。『教訓仮作物語』(明治41年、文部省)に現れた〈良い子〉像では、貧しい環境下での労働と学校での学問を両立させる〈労働倫理〉であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の知見は、物語の中に出てくる「子ども」(良い子)がどのように描かれているかを捉えるという点で、近代日本の子ども観や明治時代の教育に関する研究分野に貢献するものである。 また、本研究課題は、学校教育で使われた出版物と家庭教育で使われた出版物の相互的影響関係を視野にいれて分析することで、当時の状況を重層的に捉えようとした。この試みは、近代日本という新たな枠組みの下で生まれた子ども観や教育観の一端を明らかにするという社会的意義がある。
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