研究課題/領域番号 |
16K21441
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
合成化学
有機化学
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
上野 聡 東京工科大学, 工学部, 講師 (50514139)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 炭素-炭素結合形成 / 炭素-水素結合官能基化 / カルボニル化合物 / 4-クロモン / 4-キノロン / 結合形成 / パラジウム / ロジウム / 飽和ケトン / β位 / 不飽和結合 / 付加反応 / 触媒 / カルボニル誘導体 / 遷移金属触媒 |
研究成果の概要 |
炭素-炭素結合は有機化合物の基本骨格であり、その革新的な手法の開発は重要である。中でも、たくさんの炭素-水素結合の一つを選択的に炭素-炭素結合へと変換する原子効率100%の反応は、炭素-水素結合を不飽和結合へ付加させるタイプの反応に限定される。今回、カルボニル化合物のβ位C-H結合の選択的付加に取り組み、低収率ながら目的生成物を得ることができた。さらに、研究過程において、β位C-H結合と不飽和結合との反応による新たな分子変換によって4-キノロンや4-クロモンの新規合成方法を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機化合物は、医薬品や農薬、有機材料など多くの場面でわれわれの日常生活に役立っている。しかし現状ではそれらの有機化合物を合成するためには多くの廃棄物が生じる。今回、副生成物を一切生じないいわゆる原子効率100%で有機化合物を合成する方法の開発を行ない、低収率ながら目的生成物を得ることができた。今後引き続き研究を行なっていく。この手法が確立されれば有機合成化学に大きな進歩をもたらし、有機化合物のコスト削減や環境問題の緩和などの社会的な意義をもたらすと考えている。
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