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客観的指標に基づく点字ユーザの試験時間の設定--点字読書チャートの応用--

研究課題

研究課題/領域番号 16K21444
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 特別支援教育
実験心理学
研究機関横浜商科大学 (2019)
神奈川大学 (2016-2018)

研究代表者

大島 研介  横浜商科大学, 商学部, 講師 (80636811)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード試験時間延長 / 点字受験 / 点字読書 / 合理的配慮 / 点字 / 黙読 / 読書 / 点字読書速度 / 試験時間 / 視覚障害 / 読書速度 / 客観的指標 / 触覚 / 実験心理学
研究成果の概要

点字受験における試験時間延長の設定のため、黙読用点字読書チャートを開発し、読書速度に基づいた試験時間延長の手法の検証を行うことが本研究の目的であった。しかし、COVID-19の影響により、黙読の点字読書チャートの開発研究を完遂できず、代わりに音読の点字読書速度に基づいた試験時間延長の手法の検証を行った。結果、点字と視覚による読書の読書速度の比に基づくと、一律に時間延長を行う場合には1.5倍は妥当であるが、ユーザごとの点字読書速度の変動を考慮すると、一律の時間延長は有利になるユーザと不利になるユーザが多く見られることから、ユーザの読書速度に基づいた時間延長の設定が有効である可能性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

大学入試などの点字試験では、通常の1.5倍の試験時間で行うなどの配慮が行われてきたが、すべてのユーザに対して一律で時間延長する対応では、個別性のある合理的配慮の際に参考にならない可能性がある。
本研究の研究成果により、点字読書と視覚による読書の読書速度のデータに基づくと、一律の試験時間延長であれば、1.5倍は妥当であるが、一方で、一律の時間延長では、点字ユーザによっては、有利になってしまうことや十分な配慮となり得ないユーザが多くいることが示された。このことから、ユーザの読書速度に応じた時間延長の手法は、公平な合理的配慮を提供するための根拠の一つとなることが期待できる。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

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