研究課題/領域番号 |
16K21449
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
地域研究
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研究機関 | 京都大学 (2022) 金沢星稜大学 (2016-2021) |
研究代表者 |
小西 賢吾 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定講師 (80725276)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 宗教 / 縁 / 共同性 / チベット / ボン教 / ポン教 / 僧院 / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本研究は、グローバルに展開するチベットの宗教文化を主な対象に、宗教を実践する人びとの間に形成される共同性を「縁」概念に着目して解明することを目的とするものである。研究期間全体を通じ、本研究は文献調査と現地調査の両側面から、チベットの伝統宗教ボン教における「縁」概念をめぐる考察を進めた。文献調査では、高僧の伝記をはじめとする現地語文献の分析を行った。また現地調査では、ボン教僧院における大規模な儀礼の参与観察を実施し、そこで出会いやつながりがどのように生じ、また語られるのかについて事例を収集した。以上から縁概念とコミュニティ論と接続する視座を構築する成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、現代社会が直面する過疎高齢化や伝統的共同体の崩壊といった状況のもとで、どのような共同性が構築されうるのかという問題を、宗教の観点から解明する意義を持っている。とくに、アジア仏教圏特有の共同性に関する概念である「縁」について、チベットの事例分析と人類学および関連分野におけるコミュニティ論を接続するという学術的意義を持っている。また、これらの成果は現代社会における新たなコミュニティ作りの実践に接続できる点で大きな社会的意義を有するものである。
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