研究課題/領域番号 |
16K21468
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
高齢看護学
|
研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
林 浩之 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (40440820)
|
研究協力者 |
安倍 基幸
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 脳卒中 / 静脈還流 / 浮腫 / 麻痺 / 上肢 / 非麻痺側 / ハンドグリップ / 運動 / 片麻痺 / 非麻痺側運動 / 看護学 / リハビリテーション / 臨床 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,脳卒中後の麻痺側上肢の静脈還流促進と浮腫予防戦略の構築に向けた基礎的研究として(1)静脈還流と浮腫の重症度との関係性,(2)非麻痺側ハンドグリップ運動による麻痺側上肢の静脈還流変化特性について明らかにすることであった.研究対象は,脳卒中発症後6か月未満の患者21名であった.超音波診断装置や体組成計によって,手の浮腫や非麻痺側ハンドグリップ運動時の麻痺側上肢の静脈の血行動態を計測した.結果,手の浮腫と静脈還流の間には有意な相関はなかった.ただし,対象者数が少なく,さらにデータを収集する必要がある.また,非麻痺側ハンドグリップ運動によって,反対側上肢の静脈還流は有意に増加した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は麻痺側上肢の静脈還流を促進するための新しいアプローチとして,非麻痺側上肢の運動に着目した.本研究結果からは,非麻痺側ハンドグリップ運動によって麻痺側上肢の静脈還流が促進されることが明らかとなった.本研究のハンドグリップ運動は,特別な機器を用いることなく,また,セラピストなどが他動的に運動することもなく,患者が1人で簡単に実施できるという大きな利点を持つ.実際にハンドグリップ運動によって浮腫が軽減されるかは今後さらに検証する必要があるが,今後ますます増加が予測される脳卒中患者にとって,浮腫を軽減する1つの方策として期待される.
|