研究課題/領域番号 |
16K21479
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
英語学
言語学
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
杉村 美奈 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 准教授 (20707286)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ラベル付与 / 複雑述語 / 付加詞 / 抜き出し / ラベル / 項 / 選択 / 置き換え / 移動 / ellipsis / 埋め込み文 / 言語学 |
研究成果の概要 |
本研究では、Sugimura & Miyamoto (2015) をベースにV-ni V構文等の複雑述語をミニマリストプログラムの枠組みで捉え直し、付加詞併合の際のラベル付与は基本的には随意的である (Hornstein 2009) ことを確認した。また、英語とは異なり、付加詞としての「に」句からの抜き出しの効果が日本語には見られないことを観察し、その違いは付加詞併合の際にtwo-peaked構造の生成 (Epstein, Kitahara & Seely 2012; Oseki 2015) を要するか否かに起因することを、Saito (2014)の反ラベル素性を仮定した上で明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果において強調すべき点は、日本語と英語において異なる付加詞併合のラベル付与メカニズムを仮定することにより、言語間における付加詞からの抜き出しの可否に差異が生じる事実の説明を試みたことにある。このことにより、Chomsky (2013)が提唱するラベル付与の文法的役割に新たな洞察を与え、また、Saito (2014)が提案する助詞のラベル付与における文法的役割を支持する結果となった。この点において、特に形態論と統語論との間のインターフェース研究における言語理論の発展に貢献したと言える。
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