研究課題/領域番号 |
16K21504
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
経営学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
金子 雄太 関西大学, ソシオネットワーク戦略研究機構, PD (40770300)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 顧客動線データ / 動線可視化システム / スケーリング指数 / 消費者行動モデル / 売場レイアウト / デモグラフィック属性 / 隠れマルコフモデル / フラクタル次元 / 購買行動モデル / マルコフ確率場 / 状態空間モデル / t検定 / 消費者購買行動モデル / ロジスティック回帰 / 経営学 / 可視化 / 幾何学 / モデル化 |
研究成果の概要 |
本研究では、店内顧客動線の3次元可視化システムを開発し、動線の幾何形状の複雑度を指標化して、指標が購買行動に与える影響を計量モデルで分析した。可視化システムに時間軸を加えることで、顧客はどの買い物のタイミングで特定の売場に集まりやすいか、といったことを直観的に理解できるようになった。消費者行動モデルの分析から、野菜、魚、精肉といった素材の商品カテゴリーでは、動線の複雑度が増すほど、顧客は商品を購入しやすくなることがわかった。これらの商品の売場では、商品の陳列や告知を工夫して売場の巡回行動を促す経営施策が有効であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は実店舗の消費者行動研究に幾何学的な視点を導入した点に学術的意義がある。本研究では以下の4つの点から消費者の店内購買行動を明らかにした。(1)顧客動線の3次元可視化システムの開発;(2)スケーリング指数による顧客動線の複雑度の定量化;(3)動線の複雑度を含む消費者行動の計量モデリング;(4)動線の複雑度と購買結果の関係性の推定と効果的な売場レイアウトの提言;本研究成果には、売場配置の再検討や店頭マーケティングの効率化など、経営施策改善のための示唆が含まれており、小売・流通業界へ貢献する社会的意義があると考えられる。
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