研究課題/領域番号 |
16K21508
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
医化学一般
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
小野寺 勇太 近畿大学, 医学部附属病院, 助手 (30510911)
|
研究協力者 |
寺村 岳士
竹原 俊幸
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 間葉系幹細胞 / TAK1 / 細胞増殖 / Hippo pathway / 髄腔内移植 / 移植 / MSC / Stemness / 幹細胞 / ストレス / ES細胞 / 再生医療 / プロテオミクス |
研究成果の概要 |
骨髄組織由来の間葉系幹細胞(BMMSC)は、創傷治癒や組織再生を目的とした移植治療の重要な細胞ソースとして注目されている。しかし、BMMSCの未分化能を制御する分子機構には未知な点が多い。TAK1に着目しその機能と介入対象としての可能性を検討した。 TAK1阻害剤(5zox)濃度依存的にBMMSCの増殖能は低下した。また、Fucci-BMMSCの解析およびトランスクリプトーム解析により、TAK1の抑制はBMMSCに静止期を誘導することが明らかとなった。TAK1阻害剤が静止期同調をもたらすことを利用し、BMMSCの骨髄髄腔内移植を実施し、定着率の向上に有効であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TAK1の活性阻害あるいは発現抑制は単独でMSCの増殖をほぼ完全に抑制するという観察結果を得た。ES細胞でTAK1をノックアウトし、in vivo、in vitroでMSCを誘導すると、MSCは形成されるが増殖力が著しく低下した。さらに興味深いことに、MSCで見られるTAK1依存性細胞増殖は、既知の分子経路とは独立して生じていた。このことから、TAK1はMSCの増殖に必須の分子であり、未知の分子経路によって増殖制御を行っていること、さらに、その制御はMSCを用いた新たな再生医療技術の提案につながると考えた。
|