研究課題/領域番号 |
16K21534
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
食品科学
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
川上 賀代子 就実大学, 薬学部, 助教 (00505935)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 糖尿病 / 米タンパク加水分解物 / DPP-4 / 酸化ストレス / 生理活性 / 食品 |
研究成果の概要 |
糖尿病は、血糖値を低下させるインスリンの作用不足により血糖値が上がる病態であり、インスリン分泌に関与しているインクレチンを分解するDPP-4を阻害することでインスリンのコントロールが可能となる。本研究により米タンパク加水分解物が最も高いDPP-4阻害活性を示すこと、その活性成分としてIle-Proを同定した。また、膵β細胞は抗酸化酵素の発現量が低く、酸化ストレスは膵β細胞の細胞死を引き起こす重要な原因といわれている。米タンパク加水分解物によりラット膵β細胞内の抗酸化物質であるグルタチオン量が有意に上昇し、過酸化水素による細胞傷害を抑制することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病は、膵β細胞からのインスリン分泌障害により発症・進展する疾患であり、膵β細胞の機能低下は2型糖尿病の発症に直結すると考えられている。本研究により、米タンパク加水分解物は日本においても新たな糖尿病治療ターゲットとなっているDPP-4阻害作用があることを明らかとした。また、米由来タンパク加水分解物は膵β細胞内グルタチオンを上昇させることにより、酸化ストレスによる細胞傷害抑制効果があることを見出した。以上の結果から、米由来タンパク加水分解物はDPP-4阻害作用によるインスリン量の調節とβ細胞保護作用により、糖尿病予防に対して相乗的な効果が期待できる。
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