研究課題/領域番号 |
16K21539
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
社会心理学
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研究機関 | 香川大学 (2018-2019) 比治山大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
川人 潤子 香川大学, 医学部, 准教授 (70636092)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 自己複雑性 / 抑うつ / プレゼンティズム / エンゲイジメント / 若年労働者 / e-learning / ワークエンゲイジメント / 労働者 / 健康心理学 / 産業 / 健康開発 |
研究成果の概要 |
本研究は,自己複雑性と抑うつ,プレゼンティズムならびにエンゲイジメントとの関連を明らかにし,若年労働者の抑うつを改善するWeb上で実施できるプログラムを開発することを目的とした。 若年労働者を対象とした研究の結果,抑うつの緩衝要因である肯定的自己複雑性や抑うつの増悪要因である否定的自己複雑性への働きかけにより,抑うつおよびプレゼンティズムの低減に影響する可能性が示唆された。これらのことから,抑うつやプレゼンティズムの予防において,肯定的な自己複雑性を高め,併せて否定的な自己複雑性を低める心理療法や心理教育が重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果から,自分自身の肯定的な面を意識し,否定的な面を意識した上で肯定的解釈を行うことにより,抑うつやプレゼンティズムの悪化を予防しうることが確認された。 また,オンラインで聴講可能な心理教育を作成したことにより,若年者が好きな時間に,スマートフォンなどのポータブル機器で気軽に参加可能な抑うつ予防プログラムの可能性を提案することができた。こうした抑うつの予防的効果により,広くはうつ病患者の減少による医療や福祉面での経済面のコスト削減が期待される。
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