研究課題/領域番号 |
16K21543
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
思想史
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
山尾 涼 広島修道大学, 人文学部, 准教授 (70639608)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | フランツ・カフカ / アントロポロギー / 近代以降の人間観 / ドイツ語圏文学 / 外国文学 / 独語圏文学 / ポストヒューマニズム / 人間観 / 身体像 |
研究成果の概要 |
2017年度には招待講演を一度行い、2016、2018年度にはそれぞれ紀要論文を一本ずつ発表した。本来は毎年学会発表一回と査読付き論文一本の執筆を目標に掲げていたが、達成できなかった。学内で役職に就きエフォートに大幅な変動があったことが原因である。最終年度には、当初の「研究の目的」に掲げていた、「ヒューマニズムに最初の衝撃を与えた人物としてダーウィンを措定し、進化論をドイツで広めたヘッケル、それを支持したニーチェ、フロイトなどの理論とカフカの洞察を交差させつつ、ポストヒューマニズム的な萌芽を文学・思想史に探る」というテーマに沿って執筆した。研究の最終目的にはおおむね至ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
調べた範囲においては、これまでにニーチェ、フロイト、カフカという三者の人間観および身体観に関する洞察の共通性について論じた研究は見当たらなかった。ヒューマニズムへの懐疑の発生と、ポストヒューマニズム的な言説を彼らのテクストの中に探るというテーマに関しても同様であり、テーマ設定自体においては十分に研究する意義のあるものだったと考えている。だが、テーマの斬新性は、研究自体の困難さにも繋がり、予定よりもはるかに年数が必要な研究であると判明した。今後も同テーマで研究を行い、論文もしくは著書の発表や学会での発表によって社会へと還元していく。
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