研究課題/領域番号 |
16K21565
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
特別支援教育
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
宇内 一文 常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (60546266)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ハンセン病 / 隔離 / 教育 / 差別 / らい予防法 / 「隔離 / 学校 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究の成果として、①ハンセン病にかかわる子どもの「隔離」と教育の「生きられた歴史」を描き出し、患者たちの個別的で多様な経験を描き出すことによって,彼/彼女らの生活の多様性や複数性に着目し,固定的な被害者像を異化したこと。②療養所の教育が,一般国民を対象とした義務教育制度から切り離された特別法に基づく例外的措置として制度化され、療養所では教育さえも「隔離」されていたことを解明したこと、③,人権侵害の告発ではなく差別的構造の解明を志向する方法論を提起したことなどが挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①教育の課題としてハンセン病問題を位置づけた。療養所での教育の実際を明確にすることは,それまでの教育の歴史に新たな事実を加えることになる。また,教育の実際の特性とその具体的内容を提示することは,療養所の学校の機能と果たした役割の解明へとつながる。 ②ハンセン病問題の構造解明に貢献した。「隔離」の構造について教育学の視点で解明するためのパースペクティブを提出し,ハンセン病問題における教育学の責任を実証的に明確化した。
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