研究課題/領域番号 |
16K21588
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
芸術一般
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
登 久希子 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 外来研究員 (50772258)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | アート / 現代美術 / 参加 / 協働 / 贈与論 / 制作プロセス / 美術批評 / 社会的課題 / 制作過程 / 芸術の生成 / 譲渡不可能性 / 作品制作のプロセス / 現代アート / 芸術の自律性 / 社会的 / プロセス / 文化人類学 / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
本研究では、欧米を中心に「ソーシャリー・エンゲイジド・アート」や「ソーシャル・プラクティス」と呼ばれる参加型のアート実践の分析を通して、フィールドワークに基づいた人類学的な芸術研究の方法論を提示し、既存の「社会」と「芸術」概念の再検討を行なった。とくに制作プロセスにおける「参加」と「協働」という要素に焦点を当てることで、グローバル化が進んだ現代社会においてアートとアートに関わる人々が直面する葛藤のあり方が明らかになった。それは、資本主義社会におけるアートの位置づけの議論の深化に寄与する議論と位置づけられる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「社会的な問題」にアプローチするアート実践を取り上げた本研究の意義は、フィールドワークに基づいた人類学的な研究の方法論を提示した点と、それらの実践における「参加」や「協働」といった要素に焦点を当て、既存の「社会」や「芸術」の概念の再検討を行なった点にある。個別の事例を通して、民主的な手法としての「参加」や「協働」において何が目指され、実現されているのかを明らかにすることで、本研究は現代社会における商品/ギフトとしてのアートのあり方を贈与論の視点から分析した。それは「社会」と「芸術」という概念・実践の再考にもつながるだろう。
|