研究課題/領域番号 |
16K21589
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 筑波大学 (2018) (財)古代オリエント博物館 (2016-2017) |
研究代表者 |
千本 真生 筑波大学, 人文社会系, 研究員 (10772105)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 考古学 / 青銅器時代 / ヨーロッパ / ブルガリア / 土器生産 / 移動・流通 / 胎土分析 / 都市 / 前期青銅器時代 / バルカン半島 / 土器生産・流通 / 上トラキア平野 / 都市化 / ヨーロッパ考古学 / 都市化の影響 |
研究成果の概要 |
本研究では、バルカン半島の前期青銅器時代における西アジアに由来する「都市化」の影響を、土器生産と移動・流通に関する研究を通じて明らかにするために、高精度の編年的枠組を構築し、土器の学際的分析を実施した。ブルガリアのデャドヴォ遺跡を中心に炭素年代測定と土器の型式学的分析を行って、前期青銅器時代初頭から終末にかけてのデータを得た。ブルガリア南東部の遺跡を対象に土器の胎土分析を実施し、集落単位で在地生産を行っていたことを明らかにした。集落間あるいは地域間の土器の移動を示すデータは得られなかったが、アナトリアに由来する赤色スリップ土器に関しては、南方都市社会と接触した証拠が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バルカン半島は、古代西アジアで起源した都市文明がヨーロッパ地域に拡散していった過程を理解するために重要な地理的位置を占めている。それにもかかわらず、半島の青銅器時代社会の実像については不明な点が多く残されていた。本研究で得られた成果によって、ブルガリアを中心とする青銅器時代の編年研究が大幅に進んだ。また、古代西アジアの都市文明がヨーロッパの在来社会と接触した最初の具体的様相を示すデータが得られた。
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