研究課題
若手研究(B)
胃癌II期およびIII期における術後補助化学療法についての有用性はほぼ確立した治療法として位置づけられているが、補助化学療法を施行したにもかかわらず再発する症例が存在する。術後補助化学療法施行後に再発した症例(治療抵抗群)と術後補助化学療法施行後5年以上再発がない症例(治癒群)を対象に、病理学的な特徴の抽出、ゲノム網羅的なDNAメチル化解析、免疫組織化学によるタンパク発現を評価することで、両者を識別しうる所見あるいはバイオマーカー候補を見出した。
本研究では、癌細胞内で起こるエピゲノム変化、特にDNAのメチル化という現象に着目することで、治療抵抗性を予測するバイオマーカー候補を見出した。このことは、癌細胞におけるエピゲノム修飾の重要性を示唆するとともに、その生物学的な変化が臨床的に応用可能な指標になりうる可能性を示した。社会的には、胃癌という死亡率の高い癌腫において、治療抵抗性を示唆する可能性があるマーカーを見出したことで、個々の患者ごとに応じた治療選択やフォローアップ期間の選定といった個別化医療の実現に寄与しうる知見の提供に貢献した。
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