研究課題/領域番号 |
16K21599
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
応用分子細胞生物学
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
植田 浩一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 契約研究員・外部研究員等 (20432594)
|
研究協力者 |
釘宮 聡一
田端 純
北本 宏子
光原 一朗
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 植物防御応答 / 植物-昆虫間相互作用 / 生物間相互作用 / 植物-昆虫間相互作用 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、植物が病害と虫害を同時に受けた三者系実験モデルを構築し、病害(トマトモザイクウイルス)に対する植物(トマト)のストレス応答が、害虫(タバココナジラミ)の選好性に与える影響を明らかにすることとした。構築した実験系において、ウイルスに対する病害応答で植物内に蓄積したサリチル酸は、タバココナジラミの産卵選好性と生育に対し、負の影響を与えることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、様々な植物‐植食者相互作用において、健康な植物やストレスを受けた植物に対する植食者の選好性が報告されていたが、どのような植物の機構が選好性を決定するかは明らかにされていなかった。本研究結果は、トマトモザイクウイルス(ToMV)の感染によりトマト植物が蓄積するサリチル酸(SA)が、タバココナジラミの産卵選好性に負の影響を与える重要な分子であることを示した。また、SAは、タバココナジラミによる食害によっても上昇する。これらのことから、タバココナジラミが、病害や食害ストレスによるSAを蓄積していない植物に選好性を示すことは、次世代により良い生育環境を選択するためだと考えられる。
|