研究課題/領域番号 |
16K21608
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
生態・環境
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
上杉 龍士 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 主任研究員 (10423005)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コナガ / 長距離移動 / 流跡線解析 / フェロモントラップ / 薬剤抵抗性 / 越冬生態 / 飛翔行動 / 発生消長 / 生態学 / 昆虫 |
研究成果の概要 |
アブラナ科作物の重要害虫であるコナガについて、長距離移動の実態を明らかにすることを目的とし、気流によるコナガの受動的飛行についての流跡線解析を行った。野外トラップ調査からコナガは日没直後に活動ピークを迎えること、風洞での受動的飛行行動の観察実験から、向かい風に反応して24時間以上休むことなく羽ばたき続けることがわかった。これら生態学的情報をもとに、HYSPLITを用いた流跡線解析を行った結果、2017年4-5月の2か月間で4日間だけ、越冬可能地から非越冬地である盛岡へのコナガの長距離移動が可能となる流跡線を引くことができた。また、その長距離移動のスケールは数百~千km程度であると推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、コナガの長距離移動の特性に応じた防除技術の開発と普及において重要な情報をあたえた。具体的には、越冬生態と長距離移動にともなう抵抗性遺伝子の流入状況に応じた薬剤ローテーション体系を提案することに貢献した。特に、コナガの非越冬地である北日本におけるコナガの薬剤抵抗性対策防除法としての「30日ブロックローテーション」のアイディアにつながった。
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