研究課題/領域番号 |
16K21617
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
大村 菜美 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (50735082)
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研究協力者 |
黒田 公美
矢野 沙織 (梨本 沙織)
大熊 ラーナ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 愛着行動 / 吸乳 / 接触 / 輸送反応 / 除脳 / 親子 / 仔ラット / ラット / 親子関係 |
研究成果の概要 |
仔ラット代表的な愛着行動である、母親への接触行動、吸乳、輸送反応の際には、鎮静化、啼泣減少、心拍数低下が起こることを確認した。脳を冠状断面で切断、または部分的に切断する除脳を行い、これらの愛着行動・反応への影響を調べた。母親への接触様式と吸乳への影響は必ずしも一致しないことから、異なる神経核によって制御されていると考えられた。また、部分除脳の結果より、母親への接触や吸乳、鎮静化には前脳底部の外側部付近の領域が関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子の愛着については、これまで心理学や行動研究の分野を中心に研究されてきたが、脳神経科学的にはほとんど調べられておらず、その脳内制御機構はほとんど不明である。愛着行動は、仔ラットだけに限らず広く哺乳類一般で見られる現象であるため、その制御脳部位が明らかになることで哺乳類全般の愛着行動の理解が進むことが期待される。しかし本研究で見いだされた脳領域はまだ広く複数の神経核を含むため、今後も研究を進め中枢となる神経核を明らかにする必要がある。
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