研究課題/領域番号 |
16K21629
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
細胞生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
小椋 陽介 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (20733158)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 器官形成 / 細胞間シグナル伝達 / 形態形成 / 上皮 / Sos / Ras / ERK / 画像解析 / 上皮の陥入 / MAPK / 数理モデル / 細胞骨格 / アクトミオシン / 光遺伝学 / 細胞間情報伝達 |
研究成果の概要 |
細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)は、細胞の増殖・運動・分化などの多様な現象を制御する。生体内ではERK活性が複雑な時空間パターンで変化するが、その発生現象への寄与については未解明であった。本研究は、器官形成に重要な上皮の陥入の過程で見られるERK活性の伝搬現象に注目し、ERK活性の時空間パターンが形態形成運動を制御する仕組みを解明した。具体的な成果としては、(1)ERKシグナルのポジティブフィードバックがERK活性を細胞間伝搬させることを明らかにし、上皮陥入への寄与を示した。(2)FRET画像の解析手法を確立し、神経外胚葉分化における細胞質と核でのERK活性の差異を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医学においては、適切な形と大きさをもつ器官を試験管内で再構築する技術基盤の確立が期待されている。今回得られた研究成果は、器官の自律的発生の背景にある分子・細胞レベルの仕組みの一端を解明した。このような知見は、モデル生物の発生の理解にとどまらず、上記のような医療の基盤技術の確立にも応用が期待される。このような、学術的・社会的意義の側面については、理化学研究所のウェブサイトのプレスリリースとして掲載し、神戸新聞でも報道された。
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