研究課題/領域番号 |
16K21633
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
生物資源保全学
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
小出 直史 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (40714126)
|
研究協力者 |
砂川 玄志郎
津田 栄
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 再生医療 / 網膜 / 細胞移植 / 細胞保存 / 不凍タンパク質 / 蛍光異方性 / RPE / 網膜組織 / 眼発生・再生医学 / 細胞・組織・種子保存 / 低温 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、蛍光異方性とと不凍タンパク質を応用した保存技術の開発に取り組んだ。蛍光異方性については、立体構造特有の厚みの問題と浮遊状態のため水分による光散乱を極小化できず完成に至れなかった。不凍タンパク質は、冷蔵環境下においてIII型AFP添加により細胞生存率が向上確認した。他方、当研究室で実施している臨床研究の細胞輸送について、本課題で得たノウハウを生かし臨床研究における輸送条件確定に至った。科学的エビデンスとして、保存条件は冷却しすぎることによる細胞毒性が顕著に確認され、振動に関する検証は一定レベルの輸送資材を準備することで配慮は限定的で必要十分であることを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題において、蛍光異方性と不凍タンパク質の臨床応用には至らなかったものの、研究開発で得られたノウハウをベースに臨床研究での細胞輸送要件を策定することに成功した。iPS細胞を用いた再生医療臨床研究(RPE他家懸濁液移植)において国内初の細胞輸送工程を実現したことは今後の普及・拡大を考慮した際に重要な前進であったといえる。今回は振動への対応は輸送資材を考慮することで限定的な対応で十分であることが明確となり、温度については細胞ごとに最適化する必要がある知見が得られた。今後は、懸濁液以外のシートや立体成型された構造物などより複雑な特定細胞加工物の輸送にむけて研究開発を促進させる心算である。
|