研究課題/領域番号 |
16K21635
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
食品科学
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研究機関 | 埼玉県産業技術総合センター |
研究代表者 |
富永 達矢 埼玉県産業技術総合センター, 食品・バイオ技術担当_北部, 専門研究員 (80580539)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腸菌群 / フローラ / イムノクロマト / 食品製造 / 汚染源探索 / 抗体 / 食品衛生 / 微生物 / 食品 / 衛生 |
研究成果の概要 |
紙上で迅速に大腸菌群を検出できるイムノクロマト試験紙を開発し、食肉を対象に実用性を検証した。1種類の試験紙では、食肉から分離された大腸菌群の検出率は38%~76%に過ぎなかったが、7種類の試験紙を組み合わせることにより、検出率は100%に達した。菌の分離を行わず、直接食肉の大腸菌群を検出できるか調べたところ、15%の食肉で大腸菌群を検出できたが、当該食肉は10万/g以上の大腸菌群に汚染されていた。1枚の紙に4種類の抗体を固定し、食肉と洋菓子の大腸菌群フローラを調べたところ、両者の明確な相違が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品製造者は食中毒菌の混入を未然に防止するため、大腸菌群数を指標に食品の衛生管理に努めている。大腸菌群数の検査は培地上に生育した菌数を計上するが、培養に一晩要するため、結果を得られるのは製造の翌日となっていた。また、培養には保温庫が必要であり、検査室を要していた。 今回、開発した試験紙は長さ2.5cm、幅0.5cm程度の大きさで、検査室のみならず、製造現場で試験できる。15分程度で結果を得られ、出荷前に製品の汚染度を判断できる。食の安全の確保に貢献するツールとなり得る。
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