研究課題/領域番号 |
16K21642
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
創薬化学
眼科学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
黒田 拓也 国立医薬品食品衛生研究所, 再生・細胞医療製品部, 主任研究官 (70648857)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | iPS細胞 / 網膜色素上皮細胞 / 不死化細胞 / 造腫瘍性細胞 / 造腫瘍性 / 不死化細胞マーカー / 再生医療 / レギュラトリーサイエンス |
研究成果の概要 |
ヒトiPS細胞由来移植細胞の安全性において最も懸念される問題は、移植細胞の腫瘍化である。これまでの研究の結果、網膜色素上皮(RPE)細胞をモデルとして、不死化RPE細胞マーカーIRM1(Immortalized RPE cell marker 1)遺伝子を同定していた。今回、IRM1と不死化との関連を調べるため、IRM1の機能解析を行った。その結果、IRM1は卵巣がん等の幾つかの腫瘍組織で高発現していることが示され、また、IRM1の過剰発現株の解析から、IRM1はアクチンフィラメントの重合を促進し、細胞遊走の亢進に寄与する事が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトiPS細胞を用いた再生医療製品の安全性において最も懸念される問題は移植細胞のがん化である。そのため、未分化細胞や目的外細胞の残存を評価する試験法を確立する事が非常に重要である。この試験法では、下方検出限界3%まで正常RPE細胞に混入させた不死化RPE細胞を検出可能であることを示した。また、今回、不死化RPEマーカーTNNT1は、卵巣癌等いくつかのがん組織でも優位に高発現していることを明らかとした。この試験法は、iPS細胞由来移植細胞の品質管理に貢献することが期待される。
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