研究課題
若手研究(B)
本研究では、潅流スピンラベリング法(arterial spin labeling: ASL)を用いてヒトの睡眠、生活リズムと脳活動の関連について調査することを目的とした。安静時ASL画像の測定と、アクチグラフによる睡眠・生活リズムの測定を実施し、両者の関連を検討した。その結果、生体リズム機構の不安定性と関連する睡眠中点時刻の標準偏差と、視覚野舌状回のrCBFが有意な正の相関を示した。生活リズムの乱れと安静時における視覚領域活動との関連が示唆された。
精神機能に多大な影響を及ぼすにもかかわらず、生体リズム機構と実際の脳活動との関連についてMRIを用いて検討した研究は少なく、その詳細は明らかにされていなかった。本研究の成果は生体リズム機構の影響を受ける睡眠覚醒リズムの乱れが安静時の脳機能に影響を与えることを示しており、生活リズムの乱れやすい交代勤務労働者のパフォーマンス改善や健康増進に有用な知見となることが考えられるほか、睡眠覚醒リズム障害患者の病態解明に寄与する可能性がある。
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