研究課題/領域番号 |
16K21659
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
社会学
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 (2018-2019) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2016-2017) |
研究代表者 |
種田 綾乃 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (70643261)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ピアサポート / ピアスタッフ / ピアサポーター / グループインタビュー / 協働 / 精神科医療 / 当事者活動 / 社会福祉関係 / 精神保健福祉 / 医療福祉 / リハビリテーション / 当事者活動・ピアサポート |
研究成果の概要 |
精神科医療機関の精神科デイケアにおける利用者を対象として、無記名自記式質問紙調査を実施し、利用者の視点から精神科医療機関でのピアスタッフとの関わりの実態やピアスタッフの意義や期待等が明らかになった。また、複数の精神科医療機関で働くピアスタッフ・ピアサポーターを対象としたグループインタビュー調査を複数回実施し、その分析結果から、医療機関で働くピアスタッフのもつ価値観や現実的に働く上での苦悩や障壁等が明らかになった。これらの知見をふまえ、一地域における地域精神保健医療福祉システムの中でのピアスタッフ・ピアサポーターの養成や活用に向けたシステムづくりに関与し、実装に向けた素地を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、利用者の視点とピアスタッフの視点の双方から、精神科医療機関におけるピアスタッフの意義や価値が言語化された。また、その価値や強みを発揮していくための業務上の制約やシステムとしての課題等も明らかになり、今後、精神科医療機関での活用を考える上での知見を提供するものでもある。 加えて、本研究のグループインタビュー自体がピアスタッフ同士のピアサポートの場としても機能していたことも確認された。また、本研究は、調査の企画から実施・分析に至るまで、ピアスタッフ経験をもつ研究協力者らと共に調査に参画した点にも特徴があり、当事者との協働による研究のあり方の可能性を広げる点でも意義あるものと考える。
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