研究課題/領域番号 |
16K21666
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
船山 理恵 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 器官病態系内科部 消化器科, 臨床研究員 (10769409)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 亜鉛 / 低出生体重児 / 母乳 / 微量元素 / 極低出生体重児 / 推移 / 栄養学 / 亜鉛欠乏 |
研究成果の概要 |
出生時体重1500g未満の新生児32名を対象に亜鉛、その他の微量元素(Mg、P、Ca、Cr、Mn、Fe、Cu、Se、Mo)の血液中濃度を、出生時(臍帯血)、日齢7、日齢30、修正週数35週、修正週数40時点ごとに測定した。亜鉛の血液中濃度(院内検査)は、出生時:94.4±16.5μg/dL(n=7)、日齢7:86.3±14.5μg/dL(n=22)、日齢30:73.5±4.8μg/dL(n=28)と推移し、出生時に対して低下する傾向を示した。Fe、Mnも同様の低下傾向を示した。Mg、P、Ca、Cuは緩やかな上昇の傾向を示した。Seは日齢7時点では低下するが、日齢30では出生時にまで回復した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦での低出生体重児ならびに超低出生体重児の血清亜鉛濃度を経時的に追跡した報告は少なく、その実態は明らかではなかった。亜鉛補充の必要性を検討するための基礎情報も不足していた。本研究では、日齢ごとの、亜鉛やその他の微量元素の血液中濃度値を得ることができた。今後、これらの基本情報に母乳や調整粉乳、TPNからの亜鉛摂取量を追加し解析する。亜鉛補充の必要性の有無を含め、低出生体重児の健やかな成長と発達を促すための栄養管理の在り方を検討していく。
|