研究課題
若手研究(B)
化学物質のリスク評価・管理を行うためには,多くの場合動物実験が行われる.しかし,時間やコストの効率化や動物愛護の観点から,統計的手法を用いて動物実験数を削減することが世界的に求められいる.これに対応すべく本研究課題では,大きく次の2つの研究成果を得た.(1)化合物の物性など情報学的特徴量と動物を使わない実験から得られる生物学的特徴量から,化合物の有害性を予測する手法を提案する.(2)新たな動物を用いない実験方法が有するばらつきを定量化するために,2値尺度(有害性の有/無)や一般の順序尺度(有害性の強さが強/中/弱)に対して適用可能な統計的測定精度評価手法を提案する.
本研究課題で得られた成果はいずれも,リスク評価の際の国際的な動物実験数削減に寄与するものである.特に(1)の成果のひとつであるRead-acrossに関するものは,ケーススタディを除いて既存研究が少なく,統計的手法を提案できたことは学術的意義がある.また(2)に関して2値尺度の統計的測定精度評価手法については食品や分析化学など統計や数学以外の分野でも関心が高いため,2値尺度に関するISOガイダンス文章を発行できたことは社会的意義がある.
すべて 2021 2020 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 12件、 招待講演 5件) 備考 (4件)
The Journal of Toxicological Sciences
巻: 46 号: 4 ページ: 167-176
10.2131/jts.46.167
130008020941
Frontiers in Statistical Quality Control
巻: 13 ページ: 303-315
10.1007/978-3-030-67856-2_17
Nanomaterials
巻: 10 号: 10 ページ: 2032-2032
10.3390/nano10102032
Toxicology and Applied Pharmacology
巻: 388 ページ: 114854-114854
10.1016/j.taap.2019.114854
Proceedings of XIIIth International Workshop on Intelligent Statistical Quality Control 2019
巻: 13 ページ: 249-260
Journal of Physics: Conference Series
巻: 1065 ページ: 212015-212015
10.1088/1742-6596/1065/21/212015
Series on Advances in Mathematics for Applied Sciences: Volume 89. Advanced Mathematical and Computational Tools in Metrology and Testing Vol XI
巻: - ページ: 257-364
Computational Toxicology
巻: 6 ページ: 64-70
10.1016/j.comtox.2017.05.002
https://staff.aist.go.jp/jun-takeshita/
https://sites.google.com/view/junbow52/
https://sites.google.com/site/junbow52/
https://staff.aist.go.jp/jun-takeshita/index.html