研究課題/領域番号 |
16K21685
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
身体教育学
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
西牧 未央 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 契約職員 (20757538)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 減量 / 脱水 / 酸化ストレス / 減量期間 / 急速減量 / 血清アルドステロン / 電解質濃度 / レスリング選手 / 抗酸化能 |
研究成果の概要 |
男性レスリング選手9名を対象とし,異なる日数(1, 3, 7日の3群)で導入された5%の急速減量が体水分量,血清中の浸透圧,ナトリウムとアルドステロン濃度,酸化ストレス指標に与える影響を解析した.結果,3群とも体水分量の減少は同程度で ,血清の浸透圧,ナトリウムとアルドステロン濃度 d-ROMsが有意に上昇したが,その変化量に3群間で差はなかった.また,3群いずれも急速減量後のd-ROMの平均値が正常域の上限値を越えることはなかった.以上より,体液の恒常性を維持する適応メカニズムが作動するため,単発の急速減量によってアスリートが過剰な酸化ストレスに暴露される可能性は低いと考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速減量は極端な食事摂取制限により身体を負のエネルギーバランスにならないよう恒常性を保つ.成人であっても急速減量は脱水,低血糖,体温調節機能低下,免疫機能低下などを引き起こすが,成長期ではさらに大きな影響が予想される。成長期にある高校生年代は骨格や筋肉の発達途上にあり、負のエネルギーバランスの状態は発育・発達やホルモンバランスの乱れにつながる.成長期における急速減量は一時的なパフォーマンスだけでなく,骨格や筋肉の発達を阻害し,その後の長期的なパフォーマンスにまで影響する可能性がある.本研究の発展に伴い減量の方法に関する年代別及び性別の基準を設定することが可能になる.
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