研究課題/領域番号 |
16K21687
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
実験心理学
|
研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 |
研究代表者 |
小泉 愛 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究員 (60588953)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 恐怖記憶 / モダリティー / 脳科学 / 感覚モダリティ / 脳機能 / 恐怖 / 知覚 / 7T fMRI / 皮質層 / モダリティ / 表情 / 7 Tesla fMRI / 高解像度 / 認知科学 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、fMRIを用いて、恐怖刺激の知覚に際した感覚野と視床のインタラクションの詳細を検証した。具体的には、恐怖刺激として、学習や進化を通して恐怖との関連性が学習されたと考えられる恐怖表情を用い、恐怖予期に際する脳活動を検証した。 まずは、一般的な空間解像度(3ミリ)を持つ3T fMRIを用いた予備的検討を重ね、その後、同プロトコルを活用し、高解像度の7T fMRI(0.8ミリ)を用い て検証した。加えて、本研究の一部として、恐怖記憶における嗅覚モダリティの影響についての予備的な検討をし、感覚モダリティを拡張した理解を深めることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強い恐怖記憶は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の発症に繋がりうる。PTSDの発症を適切に予防して治療するためにも、恐怖記憶メカニズムの理解が不可欠である。しかしながら、現実の場面で遭遇するような、複数のモダリティーを対象とした恐怖記憶を題材とした研究はまだ少ない。また、人を対象とした研究では、侵襲的な計測が難しく、人の恐怖記憶形成メカニズムの理解の多くが、動物実験の結果を元に推測されている。本研究では複数の感覚モダリティーを対象としただけでなく、従来よりも3から4倍の空間解像度をもつ7T-fMRIを用いて非侵襲的に精緻なメカニズム検証に取り組み、その社会的・臨床的な意義は大きいと言える。
|